Aprilia RS4 125

Aprilia RS4 125 さすがアプリリアはこう来たか!

刺激的モデルまた登場。二輪の世界が、燃え始める!

ヨーロッパでは125cc/15PSまでは4輪の免許で乗れるとか保険料も安いとか、入門クラスと位置付けられる125ccクラス。ヨソの国のことはともかく、日本でも125ccクラスが注目を集めている。

スタートは、もちろんスクーター。50ccの2段階右折や30km/h規制にかからず、もうひとつ上の250ccスクーターよりも車体がコンパクト。都市高速や自動車専用道を走れないデメリットはあるけれど、街中の移動の足にちょうどいいと、今では都内の通勤時間帯は、PCX vs アドレス、そこにシグナスXという原付2種スクーターの壮絶バトルが繰り広げられているほどだ。

けれど誤解を恐れずに言ってしまえば、スクーターに「オートバイの楽しさ」はない。もちろん、軽快で便利、安くて気軽、と言う乗り物としての楽しさはあるんだけれど、ギアチェンジの、クラッチワークの、そして加減速を駆使するハンドリングの楽しさは、やっぱりない。

けれど125ccって、ある種のガマンを強いられたり、コストダウンを乗り味でまで実感したり、きちんとしたスポーツバイクは存在していないも同然だった。そこを打ち破ったのが、KTMの125 DUKEだ。125ccらしからぬ車格、本格的な装備、そして国産250ccスポーツと同等の価格と、なにもかも掟破りで日本市場に登場した125 DUKEはファンの熱い注目を集め、日本入荷分がアッと言う間に完売してし まう人気になったのだ。

そこに続いたのが、このアプリリアRS4だ。125ccらしからぬ車格、装備、そして価格と、まさしく125 DUKEと完全にバッティングする新企画。けれどこの2モデル、性格はまるっきり正反対だ。

アプリリアは、ワールドスーパーバイクチャンピオンメーカーというレーシングブランドを引っ提げて、125で出来る一番エキサイティングなモデルとしてRS4をリリースして来た。ストリートを自由自在に走るDUKEとは真逆なのだ。

車格はほぼ250ccレベルと言っていいRS4。アルミツインスパーフレームの剛性も高く、エンジンも高回転型。ストリートではちょっとポジションがキツいな、って思わせるところまで、兄貴分のスーパーバイクとそっくり。ワインディングに、ミニバイクコースに持ち込むと、まさに水を得た魚。さすがアプリリア、本当に思い切って「らしい」125スポーツを作り上げたものだ。

DUKE、RS4、そしてヤマハもホンダも、125スポーツモデルをラインアップし始めた。考えてみたら、僕らバイクブーム世代がビギナーだった頃も、こんな魅力的なモデルがどんどんラインアップされていたものだ。RS4は、ひょっとしたら低迷する日本の二輪業界にカツを入れてくれているのかも!

  • aprilia_rs4_125_03 ▲なんと1000ccのRSV4と同サイズで同形状というフロント、サイド、シートカウル! 道理でカッコいい! なんとサーキット用FRPカウルもオプションで用意されている。
  • aprilia_rs4_125_04 ▲左右非対称形状のスチールスイングアームは、ディスク側がボックス形状で、125ccのレベルを大きく超えている。サスペンションはカンチレバー式モノショック、アジャスト機構はなし。
  • aprilia_rs4_125_05 ▲DERBIのGPR125をベースにインジェクション化し、シリンダーヘッドやミッションを専用設計した水冷DOHC4バルブ単気筒エンジン。振動の少ない、高回転型エンジンだった。
  • aprilia_rs4_125_06 ▲シート下には小物収容のスペース。写真はオプションのシングルシート仕様で、標準はタンデムステップ&タンデムシートつき。シート傾斜もまんまスーパースポーツのそれだ。
  • aprilia_rs4_125_07 ▲フロントフォークはΦ41mm倒立で、ブレーキはΦ300mmディスク+ラジアルマウントの4ピストンキャリパー。タイヤはSAVAというスロベニア製で、バイアスながら十分なグリップ!
  • aprilia_rs4_125_08 ▲アナログタコメーターとデジタルスピードメーターを組み合わせたメーターパネル。カウルはインナーパネルも装備された高品質なもので、125ccだからというプアさは感じない。
  • aprilia_rs4_125_09 ▲125ccとはいえ、ポジションはキッチリとスーパースポーツ。ステップはやや低めだが、シート傾斜角、ハンドルポジションは、まさにRSV4譲りだ。写真のライダーは身長176cm/体重68kg。
  • aprilia_rs4_125_10 ▲1000ccのRSV4と共通デザイン&サイズのカウルということもあって、単気筒エンジンを積む125ccモデルとは思えないボリュームあるボディ。
  • aprilia_rs4_125_11 ▲ポジションはスーパースポーツ的だが、ボディサイズはコンパクトな250ccと言う感じ。飛び出ているミラーのおかげで後方視界もよかった。
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specification

Aprilia RS4 125
■エンジン:水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ ■ボア×ストローク(総排気量):58×47mm(124cc)
■最高出力:15ps/10500rpm ■最大トルク:1.11kg-m/8250rpm ■ミッション:6速リターン
■全長×全幅×全高:1968×760×1135mm ■ホイールベース:1353mm ■シート高:820mm
■タイヤ前・後:100/80R17・130/70R17 ■車両重量:145kg ■燃料タンク容量:14.5L ■価格:44万9000円
■問:ピアッジオグループジャパン TEL:03-5330-6993
提供:「GOGGLE」2012年1月号